2025/09/15 12:35
先日書いた「定価17.5万円 vs メルカリ25.5万円 GR4転売バブルの行方」が検索1位となり、多くのアクセスを集めました。
その背景にはRicoh GR4をめぐるふたつの視線があってひとつは、もちろん「本当に欲しい人」
発売日に手に入れたい、毎日の相棒にしたい、まだ届かないけれど早く触りたいというユーザーの素直な気持ち。
もうひとつは「注目商材」としてGR4を追う転売ヤー。
実際に転売まとめサイトにはGR4が掲載され、彼らにとっても狙うに値する存在になっていました。
欲しい人と、売りたい人。
複数の思惑が同じカメラに注がれるときバブルが生まれます。

GR4転売バブルが映すカルチャー
この現象をただの市場の動きと捉えてしまうのはもったいない気がします。
むしろ、Ricoh GRというカメラがカルチャー的な存在だからこそ起きている出来事ではないでしょうか。
GRは決して便利なカメラではありません。
ズームがなく、最新のAI機能もありません。スマホの方がよっぽど万能なのかもしれません。
それでもGRが注目されるのは、便利さとは異なる軸で自分のスタイルを象徴するカメラだから。
お気に入りのスニーカーやバッグのように、持つことそのものがスタイルになる。
GRを使うことは撮るため以上に、自分らしさを象徴するアイテム。
そしてその空気は、写真業界を超えてファッションやデザインの世界にも広がっています。
美容師や音楽好き、アート関係者など、感度の高い人がGRを手にしているのはスペックではなく、このカルチャーの匂いに共鳴しているからでしょう。
だからこそ多くの人が欲しがりその結果、転売ヤーにとっても魅力的な商材になってしまう。
欲しい人が多いから値が上がる。
今回のGR4転売バブル現象は、GRが単なるカメラを超えた証拠なのかもしれません。
つまり、GR4バブルの正体はカルチャーの強さが引き起こした市場現象。
👇 転売サイトにピックアップされていたRicoh GR4

矛盾や混乱を生みながらも、それすらGRというカメラの力の一部。
写真を撮る道具でありながらカルチャーを生み、時にバブルさえ引き起こす。
GR4バブルはカメラが文化的アイコンになったことを示す、ひとつの象徴なのだと思います。
写真を撮る道具でありながらカルチャーを生み、時にバブルさえ引き起こす。
GR4バブルはカメラが文化的アイコンになったことを示す、ひとつの象徴なのだと思います。
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