2025/09/04 08:56

デジタルカメラはその便利さで多くのユーザーを広げてきました。
かつて旅行先で一眼レフを見かけるのは珍しかったのに、今ではレンズ交換式の大きなカメラを持つ人をよく見かけます。

しかし、RICOH GRはそうした便利さを武器にしたカメラとは違う存在なのかも知れません。



便利じゃないのに、愛用者が多い理由

GRは決して便利なカメラではありません。
ズームがなく、スマホの方がよっぽど便利かもしれません。


それでも、長年の愛用者が多いのはなぜか。
それは便利じゃないからこそ選ばれているからです。
GRはシンプルな道具でありながら、持つ人のスタイルや価値観を象徴するカメラになっている気がします。

お気に入りのスニーカーやバッグのように持つことそのものがスタイルになる。
だからこそ、RICOH GRは単なるコンパクトデジカメではなく、カルチャーの匂いをまとうカメラとして愛されているのです。



共感を生むチケット

先日、美容師さんと雑談していてまさかのGRの話題で盛り上がりました。
スマホのカメラ機能で写真の売れ行きが変わる時代に、まさかカメラの話をするとは思っていませんでした。


しかも、その相手がビジュアルの専門家である美容師さん。
さらに話題がGRだなんて想像もしていなかった。


便利さや最新スペックの話題ではない。
それは、カメラを超えてカルチャーを共有している感覚でした。


90年代のストリートスナップや雑誌文化。
その文脈の中でGRは育ってきました。
音楽やファッションと同じ空気をまといながら、今日までファッションやライフスタイルの象徴として支持され続けています。





写真以上に「つながり」を生むカメラ

便利さを手放すかわりに、RICOH GRは会話や出会いを増やしてくれる。
スナップを撮る道具でありながら、カルチャーを感じ人とつながるための存在。
GRは、写真以上につながりを生むカメラなのかもしれません。



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