2025/09/08 06:28

新型GR4

2025年9月12日、Ricoh GR4が発売になります。
前作から約6年ぶりのフルモデルチェンジですが、驚くほどの劇的な変化はありません。
画素数や処理エンジンは更新されているものの、AIや派手な機能を謳うようなことをしていません。

最新機種でありながら流行に乗らない姿勢。
そこに私はGR4のロックさを感じます。



Ricoh GRの哲学

Ricoh GRシリーズはスペック競争とは距離を置いてきました。
GR公式もこう語っています。

・社会との対峙が写真の本質
・カメラは脇役でいい
・カメラに大切なことは、ニュートラルであること



さらに、画像ついてはこうも述べています。

・写真は光の記録
・カメラに大切なことは、世の中にある様々な光をありのままに捉えること
・過度な演出はしない



これは音楽でいえば、エフェクトに頼らず、生音やライブ感を大事にする姿勢に似ています。
美容師さんや文化人など、感度の高い人たちがRicoh GRシリーズを愛用するのも、この思想に共鳴しているからでしょう。
GRは単なるカメラではなく、スタイルを示す文化的アイコンとして存在しているのです。


マーケティングよりも思想を優先する

本来なら「高画質○○○○万画素」「AI採用」「チルト式モニター搭載」といった分かりやすい進化を盛り込んだ方が、メディアに取り上げられやすく、販売戦略としても有利になるはずです。
でもGRはそれをしません。

むしろ、そうした進化をあえて避けることでGRらしさを守っているのだと思います。
派手さではなく、日々の撮影に必要な本質にこそ力を注ぐ。
それはマーケティング戦略ではなく思想の選択です。



小さな進化こそ、ロックな進化

53GBの内蔵メモリ、わずかなサイズ縮小、0.6秒起動。
表面的には地味な改良ばかりです。
しかし、ユーザーにとっては撮る瞬間を邪魔しないという確かな進化。

これは音楽でいえば売れるための派手な演出ではなく、ひたすらライブを重ねるインディーズバンドのような姿勢に重なります。
GR4はマーケットよりもユーザーを見て進化している。
だからこそ、その歩みは最高にロックなのです。



GRという思想

GRは便利さを追求する道具ではありません。
撮る人と世界をつなぐ、むしろ楽器のような存在です。
持つ人のライフスタイルや感覚を映し出す、カルチャーの一部になっています。

新しいのにどこか変わらない姿勢。
それはマーケティングではなく信念、流行ではなく思想。
だから私は Ricoh GR4は最高にロックだ と言いたいのです。

GR4はカメラでありながらカルチャーであり思想。
このロックな進化をどう感じますか?



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