2025/09/23 13:51
海外旅行は、かつて外を知るための旅だった。
いくつの国へ行ったか? その数が人の魅力を測る指標のように扱われていた時代もあった。
けれど今は違う。
海外に出ることで見えるのは、むしろ自分自身や日本のあり方だ。
そして同時に世界というサイズ感を知ること。
それが、これからの旅の意味になっている。
為替や物価の現実を前にしても、時間と体力の有限性を前にしても、行けるときに行くしかない。
行動こそが未来をつくるのだから。
このシリーズでは、
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① 今こそ行く理由
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② 思いもよらない未来
2つの記事を通して、私自身の体験と気づきを書きます。
あなたが旅に出るきっかけになれば嬉しいものです。
行動こそが未来をつくる。だから海外旅行は今行く【①今こそ行く理由】
海外旅行に「いつか」なんてない。
「時間ができたら」「お金が貯まったら」そう言っているうちに、チャンスは消えていく。
思い返せば、私が海外へ行き始めた頃。
ドル円は100円台、ユーロ円は110~120円ほどだった。
今は、ドル円150円前後、ユーロ円175円。
数字を並べるだけで約1.5倍ほど海外が遠くなったかがわかる。
そして現地の物価。
欧米ではランチやラーメンが3000円。
ホテルはもっと深刻だ。
鍵が閉まってお湯のシャワーが出て、治安のいいエリアにあるホテル。
それだけで安くても一泊20,000円台。
ほんの数年前まで半額で泊まれていたことを思うと躊躇をする原因になる。
旅行は「待てば安くなる」ものではない。
むしろ時間とともに高くなっていく。
思い切った行動にはラッキーが転がり込む
かつてフランスまで、ロシア経由の便で往復5万円で行ったことがある。
あえてトランジットの長いチケットを選び、ロシア観光まで楽しんだ。
値段の安さだけじゃない。そんな自由な選択ができた時代だった。
さらにフランスへ飛び込んでみたら、幸運にもに4,000円で泊まれたこともある。
思い切った行動にはラッキーすら転がっているのだ。
いまはロシアに立ち入ることすらできない。
宿泊費も物価も高騰し、同じ条件での旅はもはや不可能。
旅は「後から同じ条件でやり直せる」ものじゃない。
その瞬間だけの景色や選択肢があるからこそ、今行く意味がある。
「いつか円高に戻ったら」「物価が落ち着いたら」
そう繰り返す人を、私は何人も見てきた。
けれど、その口癖のまま本当に飛び出した人を、一人として知らない。
行く人は、とっくに行っている。
そして忘れてはいけない。
お金は究極、あとからいくらでも稼げるということだ。
けれど時間だけは、どんなに望んでも稼ぐことはできない。
私自身、無限に体力と時間があると思っていたころは、この事実に気づきもしなかった。
むしろ「有限である」と感じることすらなかった。
だが確実に、時間も体力も目減りしていく。
だからこそ、今という時間をどう使うかが未来を決めるのだ。
行けるときに行く・完璧じゃなくていい
旅は完璧に準備してから行くものではない。
「まだ早いかな」と迷っている間に、チャンスはあっという間に過ぎ去る。
準備不足でも、不安があってもいい。
動いたからこそ出会える景色があり、思いもよらない偶然がある。
そして旅の中での失敗や戸惑いさえも、やがては自分を重ねるレイヤーになる。
経験は資産。
思い切った行動は、未来の自分を助けてくれるもの。
海外旅行の意味は、もう変わっている。
かつては「外を知る旅」
今は「内を深め、未来をつくる旅」
そして、今が一番若い。
もし行けるタイミングがあるなら、迷う必要はない。
その一歩が未来をつくり自分をより広く、より深くしてくれる。
※ 写真は当時使っていたRicoh GR・Ricoh GR2
つづき(いま書いてます)
>> 行動こそが未来をつくる。だから海外旅行は今行く【② 思いもよらない未来】
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