2025/08/31 09:35

今年、5~6月にMONO GRAPHY Camera & Artで展示の機会を得ました。
あらためて自分の写真を見返しているときに気づいたことがあります。



遠くに映るという違和感

GRで撮ってみると思ったより遠くに映ることがある。
それはもともと一種の違和感でした。
自分の感覚より遠ざかってしまうようで、欠点のようにさえ感じていたのです。



もともと世界は近くない

でも、この遠さこそがGRの28mmが教えることなのかもしれません。
それは、もともと世界は近くないということ。

私たちは世界と自分を地続きだと錯覚しがちです。
でも実際には隔たりがあり、その距離を縮めるには一歩、二歩と歩み寄るしかありません。
GRの28mmは、そのことを突きつけてくるかのようでした。



切り取るから、関わるへ

ズームで引き寄せるのではなく、自分の足で近づいていく。
その過程で風景に触れ、偶然を受け入れる。
写真は切り取る行為から関わる行為へと変わっていく。



違和感が導きに変わる

遠くに写るという違和感は、世界との距離を測り直すためのものへと変わりました。
遠くに写るからこそ近づける。
その小さな一歩を促してくれるのが、GRの広角28mmなのかも知れません。





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